iOS 5 のSafariリーダー使って複数ページある記事をInstapaperに全文保存

今さらながらだけどiOSが5になって想像していた通りiOS SafariにもSafariリーダーが搭載された。

実際に使ってみて、やっぱり、この機能はモバイルならではの機能だと実感。スマートフォン対応しているサイトでも長文記事の可読性はあまりよくないサイトも多いので、「本文のみ全文表示」というシンプルさは、とてつもなくありがたい。

問題は、長文記事を全文読めるからといっても、iPhoneが活躍するだろう外出時は長文記事を読む時間が自由に取れないし、iPhoneが常に圏内とは限らず地下鉄など圏外の時も多いという点。

「後で読む」「圏外」などのケースで重宝するのが、iPhone内部にWebページのテキストを保存できるinstapaperなんだけど、Instapaper自体には、複数ページを一括保存するような機能はないので、電波の届かない地下鉄などオフラインで記事を読んでいても、続きは駅に止まった瞬間にロードという、ちょっと悲しい状況になることがある。

そこで便利なのが、Safariリーダーで全文表示してからの「この記事をメールで送信*1機能」と、Instapaperの「メールで記事追加機能」を利用しての全文保存。この方法を使えば、ちょっと気になった記事を1〜2分程度の作業で、いつでも「圏外」でも好きな時に読めるようになる。

具体的な方法は、Instapaperのアカウントを作成後、PC用サイトの上部メニュー「Extras」にある自分専用のInstapaperメールアドレスをiPhoneのアドレス帳に追加して、Safariリーダーの「この記事をメールで送信」で送信するだけ。

注意事項として、上記方法でInstapaperに記事を追加すると、本来なら引用元のドメインが表示される箇所に、記事を送信する際に使ったメールアドレスが表示されるので、一般公開したくないメールアドレスで送信しないように要注意。


Instapaper
iTunesストアにリンクしてます

*1:OS-Xの場合、ページ下部。iOSの場合、ページ上部に該当するメニューがある

Radioheadの「Feral」を聞いていたら、頭から音が降って来て驚いた

先日、わりと唐突にRadioheadの新作「The King Of Limbs」が発売された。新作のためのレコーディングをやっていたのは知っていたけど、こんなに事前情報が流れないのはRadioheadほどのバンドでは珍しいことなんじゃないだろうか。今現在はまだ下記サイトでのデジタル音源販売限定で、CDのパッケージ販売は3月下旬とのこと。

screenshot

自分は、CDやアナログ盤、ニュースペーパー(新聞のようなライナー?)など各種オマケ付きの限定版を購入。オマケの送付は5/9以降とかなり先になり、今はまだ音源ダウンロードのみでMP3、WAVの二択になる(通常版、限定版ともWAVのほうが300円高い)。MP3をダウンロードしてみたところビットレートが320kbpsとかなり高く、個人的にはまったく問題ない音質だった。WAVからCDに焼いて保存版にしたい人以外はMP3版でも充分なのではと思う。

値段は送料込みで4,590円。決して安くないものの、前回のIn Rainbowsがそうだったように、今回のような「大手レコード会社が介在しない、限りなくアートスト直販に近いネット限定販売」だとなぜか値段の高さが気にならない。

その理由は、単に自分が熱心なファンってことなのかもしれないけど(とはいえ、それほど熱心なファンという自覚はない)、「直接アーチストにお金を払っている感」が、少々高い値段でも惜しみなく対価を払うインセンティブになっているとするなら、こうした販売形態が普及することは音楽業界の発展にとってとても健全なことだろうし、もっともっと広まって欲しいと思う。

とはいえ、そんな販売形態でそれなりの数を捌けるのは、Radioheadくらい知名度があり、なおかつ大手レコード会社を無視して活動を続けていく覚悟のあるバンドに限られるだろうし(たぶんそれは、今でもとても大変なことだと思う)、そのRadioheadでさえ新作のプロモーションが徹底されてように見受けられることを考えると、その他のあまり知名度が高くないアーチストの場合、まずはレコード会社やテレビ、ラジオ、雑誌など既存のメディアに頼らない宣伝手法を確率しなけりゃいけない。

「やっぱりネット活用でしょ」とか言って見たところでネットのバイラルマーケティングって既存メディアで金使うより必要とされるマーケティング技術が相当に高いのではと思う。実際、「The King Of Limbs」のネット・プロモーションでもTwitterでの渋谷ハチ公前発言でちょっとした誤算があったようだし(結果的には成功事例なのかもしれないけど、)。果たして今回のような販売形態が一般的になったとして、すぐさま全てのアーチストが恩恵を受ける、ということは考えにくく、むしろ、有名アーチストはネット直販で今までよりもっと効率的に稼ぎ、知名度に劣るアーチストは販売力の劣ったレコード会社や旧態メディアに頼らざるを得ない、というような二極化が起きてしまうような気もするけど、どうなんだろう。

ちなみに、パッケージの発売元はデジタル音源と同じホステス・エンタテインメント。てっきりCD単体での発売はメジャーなレコード会社になるのかなぁとか思ってたらパッケージもデジタルも既存の大手レコード会社を通さないとは、ちょっと意外だった。最近、自分の好きなアートストはめっきりメジャーレコード会社で国内盤を販売しなくなってしまった。なんとも時代が変わったものだと思う。

で、肝心の内容だけど、アルバム全編通してエレクトロニカ風味が強く、基本的には前作の延長線上にあると思う。正直、Radioheadが電子系に走った当時は、「悪くないんだけど、そっち系の本職の音からすると…」というような、ちょっと満たされない感があったのだけど、本作は「そっち系」のジャンルとしてすんなりと聞けて、「バンド至上の名作」とまで行かなくても確実に佳作に入る出来映えだと感じた。しかしながら、相変わらずダーク系かつ私小説的音楽ではあるので、Creepの「ガガッ」が好きなんだよねーという人はスルーしてもよいのかもしれない(そんな人、今は少数派だろうけど)。

なかでも、ものすごくピンポイントな感想なんだけど、アルバム4曲目に収録の「Feral」に入っている不気味なボーカロイド風味の音ネタが、明らかにヘッドフォンでの視聴を意識されてマスタリングされているらしく、頭のてっぺんのほうから音が聞こえてきて、初めてヘッドフォンで聞いた時、すごく驚いた。ちょうどその時、近所の安売り薬局店で買い物してたのでてっきり店内放送で不気味な音声が聞こえて来たのかと勘違いしてしまったくらいだ。

数年前から音源のマスタリングはデジタルファイルの視聴に最適化されているとか言われているように、「The King Of Limbs」もヘッドフォンで聞くことを前提にマスタリングされているのかな?と勝手に妄想(かなーり前にコーネリアスのアルバムでも同じような試みをしているアルバムがあったけど)。

デジタルで販売されること、そしてデジタルで視聴されることを前提にマスターされ販売される音楽、なんというか、音楽業界を取り巻く環境は、ほんとうに過渡期にあるんだなぁと、このアルバムを聞いてそんなことを考えた。

ザ・キング・オブ・リムス

ザ・キング・オブ・リムス

2010年、良かったもの

2010年も今日で終わり。「早いもので」と書きたいところだけど色々思い起こすと長かったなぁという気もして、無駄に時間が流れるのが早くないだけ充実した年だったと言えるのか、変な気苦労だけ重なって精神と時の部屋状態だったのか、よくわかりません。ともあれ、こうして無事に年を越せるのはありがたいものです。
と、年末にありがちな前段を受けて、以下唐突にこれまたありがちな超個人的今年良かったものリスト。

2010年/良かったゲーム「Red Dead Redemption

直前の記事がFallout NewVegasだしブログで言及してるのFalloutだけなんでFalloutかと思いきやのRed Dead Redemption(以降RDR)。
RDR購入後にすぐFallout NewVegasを買ってしまい、前作からの思い入れもあってまずはFalloutをクリアしたのだけど、ここ数日でRDRを再開し、中盤くらいから一気にクリア(現在、達成度99%。あとは「捜査局の制服」を入手するのみ?)。
ゲーム開始当初は、イベントが開始されるタイミングがよく分からず賞金稼ぎばかりしていて、「グラフィックはすごい奇麗だけど、Falloutに比べるとちょっと単調?」とか思ってたけど、そのイベント、というか全体のストーリーが意外なほどに良かった。
グラフィックや演出が「映画みたい」なだけでないし、「ストーリーだけ」が良いだけでもない。映像、演出、音楽、そしてシステム、全てのバランスがとても良かったんだと思う。さすがNYタイムスが絶賛するだけのことはある。フリーズもプレイ中一回だけだったし。ちなみに、ゲームの中でメキシコ入りする時かかる音楽がZero7でボーカルやってたJose Gonzalez。ここでJoseを持ってくるあたり選曲センス秀逸過ぎ。
詳しいことはネタバレになるので控えるけど、出来の良い西部劇の中を何日か彷徨ってラストシーンまで立ち会うゲーム、そんな感じだろか。しかも、そのラストシーンがすごくかっこいい。西部劇(もしくはSin Cityとか)が好きでゲーム好きな人はぜひ。箱庭ゲームってことでFalloutと比べられることも多いと思うけど、似ているようでまったくの別物。あえて簡単に比較すると、映画の撮影現場でギャラリーになるのがRDR、用意された複数の脚本をもとに自分が演技するのがFallout、そんなところ?
独特の世界観とフリーシナリオが秀逸なFalloutだけど、NewVegasは良くも悪くも前作まんまだったのがちょっと残念。とくにスリーズ関連。次回はデバッグしっかりお願いします。


2010年/良かったApp「Instapaper」

最近、すっかりiPhoneキャズムを越えまくったようでTVでAppが紹介されたりしてるけど、個人的な良かったアプリは、オンライン上の長文記事を本文のみで保存するアプリ「Instapaper」。
https://staticinstapaper.s3.amazonaws.com/images/insta_logo_small.png

これ、ネット上の長文をあまり読まない人にはそんなにありがたみのないアプリだけど、興味のあるサイトがいっぱいあるのに長文ばっかで読む時間ない、または、通勤時の地下鉄などオフライン環境でネットの記事を読みたいって場合にほんと便利。
すごいと思うのは、「保存できて便利」ってだけでなく、すごく文章が読みやすくなるところ。
なんで読みやすいかと言うと、まず余計なパーツ(広告とかそうゆうの)がなく、文章のみでシンプルにレイアウトするところ。これはiPhoneの読み物系アプリは皆そうゆうレイアウトなので、まぁ当たり前の特徴ではあるけど、iPhoneというツールが文章を読むことに集中するのに最適なツールであると改めて再認識させられました。
あともう一つすごく重要なのが、どんなサイトの記事でも一行の文字数が30文字前後になるところ。サイトのレイアウトがウインドウ追従だったりするとやたら一行が長くなってしまうけど、30文字前後になるだけで読むときの快適さがぜんぜん違うし、どんな長文でも読んでみようという気持ちになるから不思議。
Web上の見た目の美麗さだけでないタイポグラフィの大切さとか、本文だけ読めて便利だけどこんなん広まったらネット広告ビジネスどうすんのよとか、そうゆう意味でも色々と考えさせられるアプリ(Webサービス)でした。

2010年/良かった音楽「Shobaleader one : d'Demonstrator」

Shobaleader One: D'demonstrator

Shobaleader One: D'demonstrator

Trentemøllerの「Into the Great Wide Yonder」とどっちにしようか迷ったけど、聴きはじめと聞き込んでからの落差の大きさ(つまり聴けば聴く程良くなる)でSquarepusherのプロジェクト「Shobaleader one : d'Demonstrator」に。
今回、Squarepusher名義でなくあくまでShobaleader oneというバンド名義ということで、局地的に「メタルサウンドもあるよ」とか「トムのボーカロイドもあるよ」とか話題になっておりましたけど、バンドだったからなのかTom Jenkinson本人の趣味が変わったからなのか、以前の尖った高速回転ドラムンやJazzyさは影を潜めて(一部BPM早いのもあるけど)平板に感じる楽曲展開が多く、聴きはじめは「うーん、聴きやすいけどちょっと地味?」とか思ったものの、聴けば聴く程ちょっとした音にも無駄がなかったりシンプルそうに思えて実はすごく完成されたアレンジであることに気付いて(あくまで主観で、ですが)、かなりお気に入りの気持ちの良いアルバムになってきました。曲単位で見ると前作「Just A Souvenir」の延長線上にあるなぁと感じる箇所も多々あるので、前作が気に入った人は抵抗なく聴けると思われます。
こうゆう無駄のない演奏をバンド単位でできるということはトムって意外にメンバー間のコミュニケーションが得意なのかと思ったり(逆に、ものすごく独裁バンドの可能性もあるわけですが)。


というわけで、今年良かったゲームとiPhoneアプリ、音楽を振り返ってみたりしたけど、2010年も結局、ゲーム、音楽、ネット三昧だったりするわけで、消費するだけでなく少しは自分で何かクリエイトするとかしないと遺憾のじゃないか(ブログでもっとまともな記事書くとか)、というかもう少しアクティブな趣味持たないと駄目じゃないかとほんの少しばかり自省しつつ、きっと来年も同じような感じだろうという強い予感のする2010年・年の暮れでした。

Fallout 3の続編「New Vegas」を予約してみた

ちょっと前にアマゾンのDMでFallout「New Vegas」をおすすめされたので、何の迷いもなくさっそく予約。発売日は11月4日。Fallout 3 (PS3)の発売が2009年1月だから、ほぼ1年半での続編発売になる。

4Gamerの記事では、舞台設定はFallout 3 と近い場所・時代のものの、なんと“核や放射能の影響を受けていない”ラスベガスが舞台で、続編というより新しいFalloutになる、とのこと。

放射能がないということは、その辺にある食べ物が汚染の心配なく食べ放題になるんだろうか。汚染レベルが高い場所でドキドキしながら探索したり、モイラさんに放射能汚染の実験台にされたり、Falloutと言えば心身ともに「ヌカづけ」が基本だと思っていたけど、その辺、どうなるんだろう。

個人的に、ここ数年で一番気に入ったゲームなので、追加シナリオパックでも手を出しかねないけど、舞台設定やら装備関係が新しくなったと聞いたら、もう予約する他無いですな。

ちなみに、ただいまアマゾンで予約すると、ゲーム内で入手できない特典限定アイテムを含むダウンロードデータとグラフィックノベルが特典でつくらしい。

Operation: Anchorageの反則アイテムに比べるとやや見劣りするけど、キャラバン・パックのショットガンとか序盤でけっこう使えそうなので、ぜひ「キャラバン・パック」をお願いします(どのアイテム・パックがつくかはランダムなので)。

Dangerous ToysのデビューアルバムCDが690円で販売中

Dangerous Toys

Dangerous Toys

1989年に発売されたDangerous ToysのデビューアルバムCDがアマゾンでなんと690円で販売されてた。
Dangerous Toysといってもあまり名前を知っている人はいないだろうし、「へぇ〜、CDでも発売されてたんだ」というくらい古いバンドなんだけど、個人的には、こんな名盤の再発CDが690円で販売中とは嬉しい限り。迷わずワンクリック購入した。
現在、残りの在庫は1枚なので、もし購入希望の人はいればすぐに購入したほうがいいと思う。最近のアマゾンは、どうやらあまり余分な在庫を抱えない方針らしいので*1、在庫切れになったら、この値段で購入できなくなる可能性もある。

Dangerous Toysについて簡単に紹介すると、Guns N' Rosesで火がついたかに見えた80年代Sleaze Rockシーン後期にデビューし、アクセル・ローズを思い出させるようなボーカルスタイルとペンタトニックスケールを基本にしたAC/DCちっくなギターリフ、そして意外にメロディアスな楽曲を持つテキサス州オースティン出身のバンドで、91年に発売された2ndアルバムがセールス不調のためコロンビアとの契約を切られるも、2003年に再結成しいまだに活動を続けている…、らしい。
好きだったバンドのこうゆう経緯を見聞きすると、イギリス映画のスティル・クレイジーを思い出してしまい、勝手に胸が熱くなってしまうのはオイラだけだろうか(主役のVoがDangerous Toysのジェイソンにちょっと似てるし。あと、ストーリーと世代的には違うけどThe Darknessを聞くとやっぱりスティル・クレイジーを思い出す。やっぱり同じイギリスバンドだからかな)。
再結成後の活動は決して順調ではないだろうけど、なんとか往年の輝きを取り戻して、また素晴らしい音を届けて欲しいものだ。

*1:あまり人気のなさそうなCDが発送予定日過ぎてもなかなか入荷されない

iTunesストアのアルバム単価はなぜ1500円ばかりなのか。

それにしても、今回のTrentemoller新作の「1050円@iTunesストア」という価格にはちょっと驚いた。

海外のiTSでは1050円という価格は決して珍しくなく、9.9ドル〜14ドルくらいで販売されているけど(現在の為替相場で言えば900円〜1200円くらい)、日本での海外タイトルはたいてい1500円に設定されており、場合によっては2000円くらいで販売されているアルバムもある。

前々から、何故、日本のiTunesストアはアルバム単価が高いのかずっと疑問だったけど、国内盤の販売がないTrentemollerが1050円という価格帯で販売されていることを考えると、海外タイトルについて、通常は国内レコード会社との取り決めがあるのは間違いないのだろう。Trentemollerの新作の値段はそうした制限が一切なく、おそらくは彼自身のレーベルであるhfn musicが設定した値段なんじゃないだろか。

最近は、国内大手メーカーが輸入版のディストリビューターも兼ねることも多いらしく、海外タイトルでもこうした価格制限が厳しくなることも仕方ないかもしれないが、海外では1500円より安く買えるのに、日本では扱い自体がないといった状況は、なるべく避けて欲しい。

そもそも輸入版販売は、返品ができず下手をすると在庫を抱えることになるため難しい商売ではあるけれど、販売店が直接買い付けるのでなく、大手メーカーがディストリビューターになると、わりとマニアックなカタログの扱いが多かった輸入版も、知名度の低いアーチストの作品が「売れないから」というメーカー側の判断で購入しづらくなる可能性もある(実際、実店舗ではそうなりつつあるように感じる)。

Trentemollerのような、知名度は低いながらも独自のレーベルを立ち上げ地道に活動するアーチスト達を支援するためにも、iTunes Storeには、レコード会社やレーベルの制限を受けることなく、自由に商売してほしいものだ。

Trentemoller「Into the Great Wide Yonder」はiTunes Store購入がお得。

Into The Great Wide Yonder

Into The Great Wide Yonder

Trentemøllerの新作「Into the Great Wide Yonder」をようやく購入した。

アルバム自体は6月中旬に発売になっていて、アマゾンでDVD付きの限定版(2496円)を予約していたのだけど、一ヶ月以上も入荷が遅れたのでDVD付きを諦め、iTunesストアでデータ購入。驚いたことに、たいていのアルバムの販売価格が1500円のところ、Trentemollerの新作は1050円で販売していた。なんでこんなに安いんだろ?

アルバムの内容は、昨年リリースされた、どことなくフォーキー・ポップ・ロックな雰囲気を持つコンピレーション「Copenhagen Boat Trip By Trentemøller」と、いままでのTrentemollerの非フロア系な音が融合されたかのような感じ。

やたらリバーブを効かせトレモロを駆使したギターが入るかと思えば、フォーキーで切ないナンバーがあったり、前作「The Last Resort」を思わせるアンビエントやトリップ・ホップっぽい幻想的な音もある。「The Last Resort」のボーナスCDや数々のEPに収録されているフロア系な音が好きな人には、ちょっと違和感があるかもしれないけど、個人的にはすごく気に入った。

8曲目の「Silver Surfer, Ghost Rider Go!!!」とか、タイトルからしてちょっとお茶目なんだけど、まるでエレクトロニカmeetsベンチャーズみたいなノリですごい好き。

こんなに素晴らしいTrentemøllerだけど、アマゾンで輸入版がまともに入荷されなかったり、国内音楽系サイトでもまったく言及されなかったりと(されてたのかな?)、知名度的にはかなり低いので、このアルバムを機に、現地デンマーク以外でも、もっともっと名前を知られて欲しいと切に思う。