2010年、良かったもの

2010年も今日で終わり。「早いもので」と書きたいところだけど色々思い起こすと長かったなぁという気もして、無駄に時間が流れるのが早くないだけ充実した年だったと言えるのか、変な気苦労だけ重なって精神と時の部屋状態だったのか、よくわかりません。ともあれ、こうして無事に年を越せるのはありがたいものです。
と、年末にありがちな前段を受けて、以下唐突にこれまたありがちな超個人的今年良かったものリスト。

2010年/良かったゲーム「Red Dead Redemption

直前の記事がFallout NewVegasだしブログで言及してるのFalloutだけなんでFalloutかと思いきやのRed Dead Redemption(以降RDR)。
RDR購入後にすぐFallout NewVegasを買ってしまい、前作からの思い入れもあってまずはFalloutをクリアしたのだけど、ここ数日でRDRを再開し、中盤くらいから一気にクリア(現在、達成度99%。あとは「捜査局の制服」を入手するのみ?)。
ゲーム開始当初は、イベントが開始されるタイミングがよく分からず賞金稼ぎばかりしていて、「グラフィックはすごい奇麗だけど、Falloutに比べるとちょっと単調?」とか思ってたけど、そのイベント、というか全体のストーリーが意外なほどに良かった。
グラフィックや演出が「映画みたい」なだけでないし、「ストーリーだけ」が良いだけでもない。映像、演出、音楽、そしてシステム、全てのバランスがとても良かったんだと思う。さすがNYタイムスが絶賛するだけのことはある。フリーズもプレイ中一回だけだったし。ちなみに、ゲームの中でメキシコ入りする時かかる音楽がZero7でボーカルやってたJose Gonzalez。ここでJoseを持ってくるあたり選曲センス秀逸過ぎ。
詳しいことはネタバレになるので控えるけど、出来の良い西部劇の中を何日か彷徨ってラストシーンまで立ち会うゲーム、そんな感じだろか。しかも、そのラストシーンがすごくかっこいい。西部劇(もしくはSin Cityとか)が好きでゲーム好きな人はぜひ。箱庭ゲームってことでFalloutと比べられることも多いと思うけど、似ているようでまったくの別物。あえて簡単に比較すると、映画の撮影現場でギャラリーになるのがRDR、用意された複数の脚本をもとに自分が演技するのがFallout、そんなところ?
独特の世界観とフリーシナリオが秀逸なFalloutだけど、NewVegasは良くも悪くも前作まんまだったのがちょっと残念。とくにスリーズ関連。次回はデバッグしっかりお願いします。


2010年/良かったApp「Instapaper」

最近、すっかりiPhoneキャズムを越えまくったようでTVでAppが紹介されたりしてるけど、個人的な良かったアプリは、オンライン上の長文記事を本文のみで保存するアプリ「Instapaper」。
https://staticinstapaper.s3.amazonaws.com/images/insta_logo_small.png

これ、ネット上の長文をあまり読まない人にはそんなにありがたみのないアプリだけど、興味のあるサイトがいっぱいあるのに長文ばっかで読む時間ない、または、通勤時の地下鉄などオフライン環境でネットの記事を読みたいって場合にほんと便利。
すごいと思うのは、「保存できて便利」ってだけでなく、すごく文章が読みやすくなるところ。
なんで読みやすいかと言うと、まず余計なパーツ(広告とかそうゆうの)がなく、文章のみでシンプルにレイアウトするところ。これはiPhoneの読み物系アプリは皆そうゆうレイアウトなので、まぁ当たり前の特徴ではあるけど、iPhoneというツールが文章を読むことに集中するのに最適なツールであると改めて再認識させられました。
あともう一つすごく重要なのが、どんなサイトの記事でも一行の文字数が30文字前後になるところ。サイトのレイアウトがウインドウ追従だったりするとやたら一行が長くなってしまうけど、30文字前後になるだけで読むときの快適さがぜんぜん違うし、どんな長文でも読んでみようという気持ちになるから不思議。
Web上の見た目の美麗さだけでないタイポグラフィの大切さとか、本文だけ読めて便利だけどこんなん広まったらネット広告ビジネスどうすんのよとか、そうゆう意味でも色々と考えさせられるアプリ(Webサービス)でした。

2010年/良かった音楽「Shobaleader one : d'Demonstrator」

Shobaleader One: D'demonstrator

Shobaleader One: D'demonstrator

Trentemøllerの「Into the Great Wide Yonder」とどっちにしようか迷ったけど、聴きはじめと聞き込んでからの落差の大きさ(つまり聴けば聴く程良くなる)でSquarepusherのプロジェクト「Shobaleader one : d'Demonstrator」に。
今回、Squarepusher名義でなくあくまでShobaleader oneというバンド名義ということで、局地的に「メタルサウンドもあるよ」とか「トムのボーカロイドもあるよ」とか話題になっておりましたけど、バンドだったからなのかTom Jenkinson本人の趣味が変わったからなのか、以前の尖った高速回転ドラムンやJazzyさは影を潜めて(一部BPM早いのもあるけど)平板に感じる楽曲展開が多く、聴きはじめは「うーん、聴きやすいけどちょっと地味?」とか思ったものの、聴けば聴く程ちょっとした音にも無駄がなかったりシンプルそうに思えて実はすごく完成されたアレンジであることに気付いて(あくまで主観で、ですが)、かなりお気に入りの気持ちの良いアルバムになってきました。曲単位で見ると前作「Just A Souvenir」の延長線上にあるなぁと感じる箇所も多々あるので、前作が気に入った人は抵抗なく聴けると思われます。
こうゆう無駄のない演奏をバンド単位でできるということはトムって意外にメンバー間のコミュニケーションが得意なのかと思ったり(逆に、ものすごく独裁バンドの可能性もあるわけですが)。


というわけで、今年良かったゲームとiPhoneアプリ、音楽を振り返ってみたりしたけど、2010年も結局、ゲーム、音楽、ネット三昧だったりするわけで、消費するだけでなく少しは自分で何かクリエイトするとかしないと遺憾のじゃないか(ブログでもっとまともな記事書くとか)、というかもう少しアクティブな趣味持たないと駄目じゃないかとほんの少しばかり自省しつつ、きっと来年も同じような感じだろうという強い予感のする2010年・年の暮れでした。