iPodバックアップ用ソフト pod SAVE を使ってみた

Pod SAVE

Pod SAVE

それで、iPod内データをバックアップをするために使ったpod SAVEなんですけど、メインになる機能は以下の通り。

  1. iPodに転送した音楽データ・プレイリストのブラウズ・再生機能
  2. iPod内音楽データの対パソコン転送機能およびファイル・リネーム機能

機能(1)に関しては、フリーウェアのyamiPodでも実現していた機能なので、どうということはないのだけど、機能(2)に関しては、市販のMac OS-X対応ソフトでは、自分の記憶する限り、このpod SAVEのみ実現した機能なので、Macで大量のデータをiPodに転送している人には、ぜひ押さえておきたいところ。
通常は不可視ファイルであり、なおかつファイルネームがただの整理番号になってしまっているiPod内の音楽データを、タグ情報を利用しリネームしてくれるのがありがたい。
ただ、iPod管理ソフトとして常用するには、操作感や反応速度*1の点でいまいち使いづらかった。具体的にイマイチなのは以下の点。

  • iPod内のデータを読み込むのにけっこう時間がかかる

自分の場合、12,000曲程度で5分ほどかかったろうか。このため、iPodを接続した状態でpod SAVEを起動すると、一瞬、ソフトがフリーズしたかのように感じるけれど、実はデータ読み込みが遅いだけなので、せっかちな人は気をつけたほうがいいかも。

  • 曲リストのソート・表示にも時間がかかる

iTunesのように外部ファイルのリストからソート・検索を行うのではないので、ある程度の反応の悪さは仕方ないとは思うけど、iPodに大量に保存されているデータからあるアーチストのアルバムだけコピーしたい時など、お手軽なデータの取り出しには向かないのかもしれない。逆に言うと、iTunesって、けっこういろいろ考えて作ってあるんだなぁと、当たり前のことをちょっと感心してみたり*2

  • ファイルのリネームがiTunesのように「曲番+曲名」にできない

今回の自分のように、iTunesで破損したデータをまるっきり同じ状態でiPodからバックアップしたいという人以外にはあまり意味のないことだけど、iPodバックアップ用ソフトとして販売しているのなら、iPod転送前とまったく同じ状態でバックアップ可能であって欲しかった。
自分の場合、iPodからのバックアップ時に曲番が反映されない為に、バックアップしたデータをiTunesへ新規追加で登録せざるを得ず*3iPodからHDにデータを保存後、iTunesにファイルを登録、その後、再度iPodへデータ転送というなんとも待ち時間の多い作業となってしまった。
gigazineで紹介されていたムービーを見た後だと、こんなに何回もコピーを繰り返して大丈夫なんだろうかと、かなり不安になります。
コピペ中のハードディスクの中は一体どうなっているのか? - GIGAZINE
というわけで、iPodバックアップ用ソフト pod SAVE の使用後感でしたが、結論から言うと、iTunesで大量の音楽ソフトを管理している人は、iPodでバックアップを取るより常日頃からのバックアップ体制を整える必要があるんじゃないかなと痛感したわけであります。
具体的には、

  1. HDはなるべく大容量に*4
  2. RAIDなどのバックアップ体勢を常日頃から準備

音楽=CD、映像=DVD or ビデオテープの時代なら、ただ場所さえ確保できればそれほど管理には気を使わなくても良かったけど、映像・音声メディアが総デジタル化しつつも未だHDに記憶媒体を頼らざるを得ない昨今、メディアファイル用HDのバックアップは、必須の用意になってくるんじゃないすかね。たとえば、こんな感じのネットワーク接続ストレージを買ってみるとか。

*1:単に自分のマシンのスペック(PowerMac G4 SilverQuick 1GHz Dual / 1GB SDRAM)が低いだけかも

*2:それでもマシンスペックが低いとiTunes7 は相当モサつくらしいですが

*3:ファイルネームとディレクトリさえ一致すれば問題ないのだけど、ただ曲番を追加するだけとはいえ、さすがに手動で全ファイルリネームはきつい…

*4:10,000曲くらいならバックアップの作業用空きスペースも含めて100GBくらいは欲しいところ