mac OS X の Time Machine でマシンを復活

先日、いきなりFinderがクラッシュして、そのまま死亡してしまった自宅のiMac (Mid 2007) だが、おとといAppleに修理に出したら、なんと修理に出してから中一日の今日に戻って来た。まだ購入から半年なので修理費はもちろん無料。故障の原因は、修理報告書によると、ハードディスクと内部パワーケーブルの故障、ということらしい。

この手の修理には時間がかかるものという先入観があったので*1、なんとも素早い対応に、ちょっと驚いた。以前からAppleに対して悪い印象などないのだけど、今回の件で好感度が大幅アップ。実際の商品や企業イメージだけでなく、こうゆうサポート体制って、ほんと重要だよなぁと人ごとのように実感した。

戻って来たiMacは、購入時期が10.5 leopardの発売直後だったこともあり、初期インストールは10.4 Tigerだったのだけど、サポート対応の人に「leopardで復旧してください」とお願いしたら、きちんと10.5.2で戻ってきた。最新版は10.5.3だけど、修理センターでは、まだ10.5.2のインストーラしか出回ってないのだろうか。ともあれ、leopardインストーラはアップデート版*2しかなかったので最初からleopardが入っているだけでもかなり助かった。

無事、leopardインストールでマシンが戻って来たものの、HDの中身はもちろんからっぽ。大量にインストールしたアプリケーションや書類、約75GB近い音楽ファイルなども全て消去済みなわけで、これまでの自分なら全てのファイルを再インストールという気の長い作業になるところだが、今回は、あの「Time Machine」で10日ほど前にバックアップを取ったばっかりだったのだ*3。これまで「Time Machine」の機能は、バックアップを取るばかりで実際にデータを復旧したことはなかったのだけど、マシンクラッシュという最悪のケースで初めてその機能を試すことになってしまった。


「Time Machine」でのデータ復旧手順は以下の通り。

  1. 新たにOSがインストールされたMacを起動
  2. ユーザー登録情報の入力前にデータのコピー元を聞いてくるので、Time MachineでバックアップをとったHDを起動して、そのHDを選択
  3. バックアップデータのコピー時間を計算後、復活作業開始*4
  4. めでたくデータ復帰

たったこれだけで、6/1時点の自分のiMacが、ほぼ完全復元。Time Machineについては、leopard発表前から「これはすごい機能かも?」と思っていたけど、実際に使ってみると、あまりの素晴らしさに感動してしまった。

CDやDVDでバックアップとるのが不可能なくらい大量のファイルをHDに保存している人や、RAIDの環境とかはちと面倒って人には(全て自分のこと)、ぜひとも必須の機能じゃないだろか。外付けHDを準備するのが面倒に感じるかもしれないけど、最近は300〜500GBの大容量HDでも3〜4万で買えるし、いざって時の保険としては安いくらいじゃないかと思う。

ちなみに、自宅の外付けHDは、以前使っていたG4の内蔵HDDを、CENTURYの「ニコイチBOX」という3.5インチHDDの外付けケースに入れたもの。安いお店なら5,000円以下で購入できるので、過去に死亡したマシンの内蔵HDが余っている人には、おすすめです*5

センチュリー CTW35U2 ニコイチBOX


なお、「Time Machine」を使えばファイルやアプリは「ほぼ」以前の状態に戻せるけど、アプリケーション設定やシステム環境設定は、一部引き継げない部分もあるようなので要注意。自分の場合、「ファイアウォール」やプリンタ情報が引き継げていないようだった。

中でも気をつけたほうがいいのは、iTunes Storeを利用している場合の、コンピュータ認証。

いったんシステムを初期化すると、「Time Machine」でデータは普及してもiTunes Storeの「コンピュータ認証」は認証前の状態になってしまっているので、下記の状況にある人は、まずiTunesを起動してメニューの「Store」から「コンピュータ認証」を実行したほうがいい。

  1. iTunesiPodの同期を自動にしている
  2. iPodの中に、HDで復旧できなかったiTunes Storeで購入した音楽ファイルがある

以上の状況にあてはまる人が、「コンピュータ認証」を実行せずにiTunesiPodを同期させると、iPodの中にしかないデータは消去されてしまう。「コンピュータ認証」をしたあとなら、iPodからiTunesへファイルの転送もできるようなので(実際には未確認)、まずはともあれ「コンピュータ認証」、ということらしい。

*1:以前、ビックカメラの延長保証でThinkPad X24を修理に出したら一ヶ月近く修理にかかったりとか。これ以来、ThinkPadの修理は部品発注して自分で修理するようにしている

*2:Tigerをインストールしてからでないとインストールできない

*3:外付けHDの音がうるさいので、ファイルが大量に更新されたときしかバックアップしてなかった

*4:うちの場合、総容量147GBくらいで、およそ1時間半〜2時間程度で作業完了。画面上の表示では3時間とかになっていたけど、実際にはもっと早い時間で終了した

*5:amazonのレビューでは、あまり評価が良くなかった。たしかに音はかなり気になるけど、このサイズと色(iMacのデザインによく合う)、3.5HDD再利用という意味では、個人的には十分買う価値あると思う。