Zero 7でボーカルを担当する人たち

KCRWで知ってから長いことヘビーローテーションになっているZero 7だけど、このユニットの素晴らしさを決定的なものにしている要因のひとつは、楽曲・アレンジの良さもさることながら、ゲスト(というか半分メンバーのようなもの?)の人選にあると思う。プロデューサーが中心のユニットだけに、いい音や人材に対するセンスが並大抵のもんじゃないのは当然なんだろうけど、ほんといい声の人たちばかり使ってるなぁと、アルバムを聴くたびに感心してしまうのである。
日本ではまだ認知度の低いアーチストが多いけれど、今までZero 7つながりで購入したアルバムは、どれも素晴らしい出来のものばかりだった。Mozez、Sia、どちらのソロアルバムも、Zero 7が好きな人なら、きっと気に入ると思う。

So Still

So Still

Don't Bring Me Down

Don't Bring Me Down

そして、最近購入したJose GonzalezのVeneerも、かなりの愛聴盤になりそうだ。
彼の曲は、去年の年末あたりにSony BRAVIAのCMでも使われていたらしいので(残念ながら未確認)、聞き覚えのある人も意外に多いかもしれない。
ちょっとボサノバっぽいリズムを持つガットギターをバックに、独特のつぶやくようなボーカル、たったそれだけのシンプルなアレンジながら、とてつもなく深い味わいを感じさせてくれる名盤だった。生まれ持った声がすでに「才能」であるのだろうけど、下手な打ち込みリズムよりよっぽどドライブ感の出ているギターも、また素晴らしい。中でも2曲目のRemainは、アコースティックなのにかなりノレる曲だった。このアルバムが、どちらかといえばクラブ系のレーベルから発売されたのも頷ける。

Veneer

Veneer

KCRWの下記URLで彼のスタジオライブが聴けるので、The Gardenを聴いて彼の声が気に入った人は、ぜひ聴いてみて欲しい。
Jose Gonzalez | Morning Becomes Eclectic | New Music & Live Performance | KCRW | KCRW

ちなみに、このアルバム、発売日によって2つの商品が出回っているようなんだけど、2005年発売のオリジナル盤と見られるほうは、現在アマゾンでは入手不可能で、ユーズド価格がなんと¥17,195(!)になっていた。どうやらアメリカ在住の業者さん価格らしいが、去年のアルバムが一万七千円っていったい…。

Veneer

Veneer

※後日アマゾンでこのアルバムの価格を見てみたら、今度は¥7,273になっていた(9/12現在)。少しは前は¥3,000くらいだった気もする。Jose Gonzalezの「Veneer」には時価がついているのだろうか。発売からそんなに月日がたってないのに価格が変動するCDって、おもろいな