量子サッカー

実は、先日グレッグ・イーガンの「しあわせの理由」について書いた時点では、肝心の表題作をまだ読了しておらず、もちろん「あとがき」も読んでなかったのだが、最後まで読んでみたら量子サッカーのサンプルがオンラインにあるとのことなので、さっそくアクセスしてみた。

あとがきにあるURLはすでに存在していなかったが、グレッグ・イーガンの公式サイトで、それはいまだ公開されていた。コンテンツ自体はJavaアプレットで動作するもので、かなり複雑な計算をしているのだろうなぁと思わせるインターフェイスなんだけど、説明が英語ということもあって、正直、使い方がよく分からん。プレイのデモを見れる機能もあるのだけど、デモを見ても、果たして何が起きているのかさっぱりである。
やっぱり、この辺の話は、根っから文系(というか数字が苦手)な自分には理解不能な領域なんだろうか。そもそも、量子サッカーを可視化できるものと考えていたのだけど、人の意識がデータとしてだけ存在するならば、可視化という概念自体に意味がないような気もするし…、とか言う考察も、根本からの発想が間違えている可能性もあるわけで、自分的には、たとえグレッグ・イーガン氏の理論的な記述を理解できないとしても、巻末「解説」にもある哲学小説的なテーマだけは読み違えないようにしたいものだなと思ってみたり。