豊田 徹也/アンダーカレント

なんとなく立ち寄った池袋の某漫画専門店にて、三浦しをんの「しをんのしおり」で絶賛されていた豊田 徹也のアンダーカレントを購入。正直、あまり好みの絵じゃないなぁ(ちょっと画風が土田世紀に似てる?)、なんて思っていたけど、いざ読んでみると、不覚にも途中で涙が出そうになってしまった。突然夫が行方不明になってしまった銭湯の女主人という、どちらかといえばちょっと地味な設定の漫画で、これほどまでに感動するとはね。テーマ的にも、それほど大きな風呂敷を広げているわけでもなく、どちらかといえば地味な人間ドラマって感じなんだけど、登場人物の感情の伝え方がものすごく上手で、地味ながらも深く感情移入できる良作でした。
そんな良作にも関わらず、なぜか出版社は絶版にしてしまったようで、アマゾンでは「この商品は現在入手不可能です。」との表示…。しかも、マーケットプレイスでの価格が、な、なんと¥4,980!! なんじゃああ、この値段は?! 俺はつい先週、980円で購入したばかりだと言うに。他のネット書店では、まだ定価で扱っているお店もあるので、もし購入を考えている人がいたら早めに買ったほうがいいかもしんないすね、こりゃ。いやー、しかし¥4,980には驚いたわ。

アンダーカレント アフタヌーンKCDX

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