カトリーナ

なにやらアメリカが大変なことになっている。最近の日本でも台風が多くて、よく天気予報で「大型で非常に強い」なんて言うけれど、カトリーナによる被害は、どうやらその比ではないらしい。いまだにライフラインが復旧せず、救援物資も届かない状況に、病院までもが略奪の標的にされているという。
24のシーズン2で、テロリストの核攻撃にパニックになった住民が、イスラム系住民を迫害したり、主人公ジャックの娘が居合わせたスーパーで強盗したりするシーンがあるが、まさに同じような(もっと悪い)状況になってしまったようである。
政府の対応が遅かったことも原因なのだろうけど、ハリケーンが来る前に警告を受けたにもかかわらず10万人規模の住民が居残らざるを得なかったこと、また短期間のうちに秩序が崩壊してしまう現実を見せつけられると、経済大国アメリカの暗部を垣間見せられる気がした。
あるアメリカの役人が「スマトラ沖地震で膨大な寄付をしたアメリカが、自国の住民がまさに同じ状況にあるというのに何もすることができない」と語っていた。経済大国であることとはどうゆうことなのかを簡潔に説明した言葉のように感じた。