Kate Bush / Aerial

かなり前からアマゾンで予約していたKate Bushの新譜が、やっと届いた。UK版iTMSで試聴した感じだと、若干の?が思い浮かんだのだけど、実際にアルバムを通して聞いてみると、かなりの好印象。
80年代中頃からは、シンセなどを多用した演奏とかなり凝ったアレンジが目立っていたように思うけど、今回のアルバムは、どちらかと言うとデビューアルバムの「The Kick Inside」やセカンド「Lionheart '78」に近い雰囲気で、アコースティックかつシンプルな楽曲が多いように感じた。中でも、ピアノをメインにした弾き語り調の曲が入っていたのは嬉しかった。音を幾重にも重ね凝りまくった幻想的なアレンジの曲も良いのだけど、やはりこういったシンプルな曲でこそ、この人の良さが際立つように思う。
デビューから27年、前作から12年という長いブランクを経てなお、今回のような素晴らしい作品を、決して時流に合わせたり商業的に偏ることなく創り続けることのできる彼女の才能は、とても希有なものだと思う。

Aerial

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